褒めるのが危険だとは思わなかった。/「子どもの心のコーチング」菅原 裕子
今一番悩んでいるのは、4ヶ月の娘のことよりも4歳の息子のことだったりします。やんちゃ盛りの息子クンはなかなか言うことを聞いてくれない。かと言って、強く言いすぎるのもダメな気がするし、甘やかすのはもっとダメな気がする…。そんなことを考えているところに手に取ったのがこの本です。
「子どもの心のコーチング」は、一人で考え、一人でできる子どもを育てるための育児法をまとめています。
読んでいて驚いたのがタイトルでも書いた「褒める」ということについて。私は今まで「小さなことでも何でも褒める!」を意識して子育てしていました。けれど、それは危険なことと書いてあって最初は納得できず「???」な気持ちでいっぱいになりました。でも、読み進めていくと納得でした。
「えらいね」「いい子ね」と伝えることは「良い事をすれば、あなたを好きでいてあげますよ」と同じ意味だと言うのです。そして、褒められた子どもは褒められるために行動するようになり、褒めてくれる人がいない場所では自発的にやる気を出さなくなってしまうと。表面上は「いい子」が育っているように見えても、子どもの心の成長には繋がっていないんだということがすごくわかりました。
「子どものために」と思ってやっていることも、実は何の役にも立っていなかったり、逆効果だったり…そういうことが多々あることをこの本から学びました。
分かっていても行動できないということもあるけど、分からない頃より幾分良いはず。子育てをしている間、繰り返し読みたいと思える本でした。
子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)
- 作者: 菅原裕子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
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